虚偽広告の疑い

y.satoより。 プロジェクト実行者ページには「GPD社からの強い依頼で」とあり、プロジェクトページには「正規代理店」という記載がある。これの意味するところは、支援価格はGPDが決定した日本向け価格税別8万円からの値引きされた価格ということだと思われる。

代理店契約と販売店契約の相違点- ジェトロ https://www.jetro.go.jp/world/qa/04A-000912.html ここには「代理店は客先との売買契約の当事者とはならず、その活動も、あくまで本人のための仲立ち」「販売店(Distributor)は、客先との売買契約の契約当事者となり、自らの責任(損益や危険負担)で商品を販売する場合を指します。」とある。 さらに、代理店である場合、「商品は本人から客先へ直送」「代金は客先から本人へ直接支払われます」とある。

MCMJ社はMakuakeから一旦入金され支援者からのお金を受け取る立場にあり、前回のプロジェクトでもMakuakeから発送先住所を受け取り発送業務をしていたとあるが、そうであるならば、代理店とは言えないのではないかという疑義がある。 前回のプロジェクト→ https://www.makuake.com/project/kitst128/

kengo様より。8月25日 「8/18にKF殿よりもらった納期の回答です。 「[A]現在、サードロットからMakuake様分全数を確保しました。皆様への配送を前倒しするために、Makuake様からの入金前に弊社が全額立て替えて、出荷を依頼中です。頑張っておりますが、9月第1週くらいになると思います。」」 お金の流れとしては、MCMJが代理店ならば支援者からGPDに直接渡るはずであるため、全額立て替えたということは約9700万円をそのまま送金したということなのか。そうであるならば、GPDがMakuakeの手数料20%を負担したのだろうか。Makuakeの手数料を負担したのは誰なのか、疑問が残る。

もし代理店でないのに「正規代理店」としてプロジェクトを実行したのであれば、虚偽広告の疑いがある。

7月から他の「商流」=販売店によってMCMジャパン社よりも早く現物を輸入し、より安くAmazonで販売する販売店が相次いで出現した。プロジェクト終了前からAmazonから現物を入手できた状況である。GPDが決定して正規代理店であるはずのMCMJが発表する価格より非常に安いことになる。

8月28日には、MCMJのKF氏は「結果として複数の商流の発生を抑えることができませんでした。」と告白している。つまり、「商流の発生を抑える」という意思を持つが独占権がとれなかったことを意味するならば、KF氏が意図したのは独占販売店のことではないかと推察される。

また、商流がすでに出現していたことは知っていたと思われる。 takotakot様が以下、5月15日にご指摘なさっていた。 「正規代理店 http://welte.jp/ca3/50/ では、一般販売分出荷開始予定:2017年10月、一般販売価格:64,800円(税送料込)となっています。それより高いなんてことはありませんよね?当たり前ですが、ここから 25% OFF等 になるように返金されますよね?」 https://www.makuake.com/project/gpd-pocket/communication/detail/78935/

細かく応援コメントに返信を行っていたKF氏がこのコメントを見逃すはずはない。 KF氏が最後に応援コメントへの返信をしたのは5月25日である。

https://www.makuake.com/project/gpd-pocket/communication/supporter/

http://welte.jp/ca3/50/ は今でこそ8万円で販売しているが、既に当時64800円にしていた。

ヴェルテサイトには、 「世界の最先端製品を日本総代理店、正規代理店、並行輸入等、様々な流通ルートで入手を実現するキュレーションセールスを行うヴェルテ」 「輸入:ヴェルテ http://welte.jp/」 「予約受付開始:2017年2月15日」 とある。ヴェルテ自ら輸入するとあり、代金回収及び発送業務を行っていることから、ヴェルテ自身も正規代理店ではなく、販売店であると思われる。

本件は、ニュースサイトにも出ている。(kengo3様情報) https://japan.cnet.com/release/30179053/ 上記サイトには、 国内正規代理店:ヴェルテ 予約受付開始:2017年2月15日 出荷開始予定:2017年6月 価格:56,800円(税送料込)、4/1以降は74,800円(税送料込) とあり、国内正規代理店であるヴェルテ及びMCMJとが互いに違う価格を提示していることがわかる。従い、プロジェクト開始時の8万円での「正規販売価格」が本当にGPDが決定したものなのか、不明である。

製品の安定性について。 8月9日の「Makuake分「GPD Pocket」いよいよ生産開始」という投稿には、 「初期不良を抑えるため、通常ロットより時間をかけたライン」「出荷済みロットからのフィードバックを反映し、安定した生産ラインによる作り込み」とある。 しかし、28日になって突然予告と異なることが発表された。 「PJスタート当初は10月発送を予定しておりましたが、上記の商流問題が予想以上に拡大したため急遽前倒しでの 製品確保に動きました。その製品が今回お届けする3rdロット品です。当初予定していた9月生産分(4thロット品) ではありませんが、製品の安定性は図れたと判断し納期を優先させた結果です。」

さらには、akantare様が8月30日にコメント欄で公開されたKF氏からのメールによると、 「最初のリクエストでございますが、すでにMakuake分の製品は、出荷中となっており、変更はできない状況でございます。次に生産工程にかける時間には、特に変わりはございません。工場最終検査後に、GPD社による全数ダブルチェックが行われたとのことです。従いまして、製品自体に特別なMakuake仕様のようなことが追加されていることはございません。」とあり、他の「商流」向けの製品と何も変わりないことを明らかにしている。

3rdロットの問題点を解決した4thロットを求めていた出資者を裏切る発言である。

「初期ロットでの問題点を改善しながら生産を重ねるごとに品質が良くなることは当然のことです。変更内容は主要なものはメーカーが開示しますが全てではありません。」という言葉からして、3rdロットの改善点も問題点もMCMジャパンは把握できていない。つまり、「製品の安定性は図れた」と言えるかどうかも、結局はわからないのである。


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