y.satoより。 プロジェクト実行者ページには「GPD社からの強い依頼で」とあり、プロジェクトページには「正規代理店」という記載がある。これの意味するところは、日本で競合他社がない独占販売権を持ち、必然的に他社で販売していない以上、日本で最も早く、競合他社がないから最もよい価格で提供されるという意味だととれる。
しかし、現実は他の「商流」によってMCMジャパン社よりも早く輸入し、より安くAmazonで販売する代理店が相次いで出現した。プロジェクト終了前からAmazonから現物を入手できた状況である。
8月28日には、MCMジャパンのKF氏は「結果として複数の商流の発生を抑えることができませんでした。」と告白している。
「上記の商流問題が予想以上に拡大」したとあるので、商流が先に輸入することを「予想」していたことがわかる、。他の商流によって日本にMCMジャパンが輸入するよりも早く流通することがわかっていた以上、日本の「正規代理店」を名乗って集金したことは虚偽であることを前提とした記載であると見なすことができる。
GPD側からのMCMJの扱いは日本「正規代理店」とは言えず、他の「商流」レベルでしかなかった。つまり、当初から、MCMJも商流の一つに過ぎなかったということだ。
日本「正規代理店」契約の有無が争点になると思われるが、それは法廷でなければ出てこないだろう。しかし、事実、「正規代理店」の扱いではないにも関わらず、「正規代理店」と表記してプロジェクトを開始したのだから、これは虚偽記載であると断定できる。
また、商流がすでに出現していたことは知っていたと思われる。 takotakot様が以下、5月15日にご指摘なさっていた。 「正規代理店 http://welte.jp/ca3/50/ では、一般販売分出荷開始予定:2017年10月、一般販売価格:64,800円(税送料込)となっています。それより高いなんてことはありませんよね?当たり前ですが、ここから 25% OFF等 になるように返金されますよね?」 https://www.makuake.com/project/gpd-pocket/communication/detail/78935/
細かく応援コメントに返信を行っていたKF氏がこのコメントを見逃すはずはない。 KF氏が最後に応援コメントへの返信をしたのは5月25日である。
https://www.makuake.com/project/gpd-pocket/communication/supporter/
http://welte.jp/ca3/50/ は今でこそ8万円で販売しているが、既に当時64800円にしていた。ということは、独占権などあり得ないことは5月15日時点でわかっていたはずである。
ヴェルテサイトには、 「世界の最先端製品を日本総代理店、正規代理店、並行輸入等、様々な流通ルートで入手を実現するキュレーションセールスを行うヴェルテ」 「輸入:ヴェルテ http://welte.jp/」 「予約受付開始:2017年2月15日」 とあり、ヴェルテ自ら輸入するとあり、様々な入手ルートがあると教えている。
本件は、ニュースサイトにも出ている。(kengo3様情報) https://japan.cnet.com/release/30179053/ 上記サイトには、 予約受付開始:2017年2月15日 出荷開始予定:2017年6月 価格:56,800円(税送料込)、4/1以降は74,800円(税送料込) とあり、Makuakeでの価格設定に合理性がないことがここでも確認できる。
日本「正規代理店」が真実なら、ヴェルテのしていることを知らぬはずはないし、コメントで知らされているのだから、知らなかったとは言えない。
商流が出てくることを想定できていたということは、プロジェクトでの価格よりも引き下げてくることも容易に想像できていたということであり、市場価格よりも高額になることを前提に、一気に資金を集めて利益が確定することを計画したプロジェクトであったと考えられる。
二重価格のページにも記載されているが、これは販売実績のない未来の販売予定価格からの値引きであるだけでなく、競合他社よりも著しくメリットがあると誤認させる表示であるにも関わらず、実態はすでにプロジェクト開始当初から何の価格的メリットがなかった。
8月9日の「Makuake分「GPD Pocket」いよいよ生産開始」という投稿には、 「初期不良を抑えるため、通常ロットより時間をかけたライン」「出荷済みロットからのフィードバックを反映し、安定した生産ラインによる作り込み」とある。 しかし、28日になって突然予告と異なることが発表された。 「PJスタート当初は10月発送を予定しておりましたが、上記の商流問題が予想以上に拡大したため急遽前倒しでの 製品確保に動きました。その製品が今回お届けする3rdロット品です。当初予定していた9月生産分(4thロット品) ではありませんが、製品の安定性は図れたと判断し納期を優先させた結果です。」
さらには、akantare様が8月30日にコメント欄で公開されたKF氏からのメールによると、 「最初のリクエストでございますが、すでにMakuake分の製品は、出荷中となっており、変更はできない状況でございます。次に生産工程にかける時間には、特に変わりはございません。工場最終検査後に、GPD社による全数ダブルチェックが行われたとのことです。従いまして、製品自体に特別なMakuake仕様のようなことが追加されていることはございません。」とあり、他の「商流」向けの製品と何も変わりないことを明らかにしている。
3rdロットの問題点を解決した4thロットを求めていた出資者を裏切る発言である。
「初期ロットでの問題点を改善しながら生産を重ねるごとに品質が良くなることは当然のことです。変更内容は主要なものはメーカーが開示しますが全てではありません。」という言葉からして、3rdロットの改善点も問題点もMCMジャパンは把握できていない。つまり、「製品の安定性は図れた」と言えるかどうかも、結局はわからないのである。