y.satoより。 「GPD社からの強い依頼で」なった「正規代理店」という記載の意味するところは、日本で競合他社がない独占販売権を持ち、必然的に他社で販売していない以上、日本で最も早く、競合他社がないから最もよい価格で提供されるという意味だととれる。
しかし、現実は他の「商流」によってMCMジャパン社よりも早く輸入し、より安くAmazonで販売する代理店が相次いで出現した。プロジェクト終了前からAmazonから現物を入手できた状況である。
8月28日には、「結果として複数の商流の発生を抑えることができませんでした。」と告白している。
「上記の商流問題が予想以上に拡大」したとあるので、商流が先に輸入することを「予想」していたことがわかる、。他の商流によって日本にMCMジャパンが輸入するよりも早く流通することがわかっていた以上、日本の「正規代理店」を名乗って集金したことは虚偽であることを前提とした記載であると見なすことができる。
さらに、商流が出てくることを想定できていたということは、プロジェクトでの価格よりも引き下げてくることも容易に想像できていたということであり、市場価格よりも高額になることを前提に、一気に資金を集めて利益が確定することを計画したプロジェクトであったと考えられる。
8月9日の「Makuake分「GPD Pocket」いよいよ生産開始」という投稿には、 「初期不良を抑えるため、通常ロットより時間をかけたライン」「出荷済みロットからのフィードバックを反映し、安定した生産ラインによる作り込み」とある。 しかし、28日になって突然予告と異なることが発表された。 「PJスタート当初は10月発送を予定しておりましたが、上記の商流問題が予想以上に拡大したため急遽前倒しでの 製品確保に動きました。その製品が今回お届けする3rdロット品です。当初予定していた9月生産分(4thロット品) ではありませんが、製品の安定性は図れたと判断し納期を優先させた結果です。」
さらには、akantare様が8月30日にコメント欄で公開されたKF氏からのメールによると、 「最初のリクエストでございますが、すでにMakuake分の製品は、出荷中となっており、変更はできない状況でございます。次に生産工程にかける時間には、特に変わりはございません。工場最終検査後に、GPD社による全数ダブルチェックが行われたとのことです。従いまして、製品自体に特別なMakuake仕様のようなことが追加されていることはございません。」とあり、他の「商流」向けの製品と何も変わりないことを明らかにしている。
3rdロットの問題点を解決した4thロットを求めていた出資者を裏切る発言である。
「初期ロットでの問題点を改善しながら生産を重ねるごとに品質が良くなることは当然のことです。変更内容は主要なものはメーカーが開示しますが全てではありません。」という言葉からして、3rdロットの改善点も問題点もMCMジャパンは把握できていない。つまり、「製品の安定性は図れた」と言えるかどうかも、結局はわからないのである。